フジテレビKIDS、ポニーキャニオン、BSフジ、扶桑社創設「第10回be絵本大賞」

大賞受賞作品 絵本『かいとう あっというま』

子どもだけでなく、大人にこそ響く新しい感覚の絵本。

フジテレビKIDS、ポニーキャニオン、BSフジ、扶桑社が創設したbe絵本大賞。最終選考委員は、秋元康氏、茂木健一郎氏、武田双雲氏の3名。記念すべき第10回は応募数727。その中から選ばれた大賞作品「かいとう あっというま」はMiMiunjourの作者、塚本ユージの作品。

自分自身や大切な人との時間、大事にしてますか?

大人も子供も時間に追われ、毎日をゆとりなく過ごしてしまっている現代人に向けたメッセージ絵本。かぎりある時間の大切さに気づき、自分や大切な人と向き合う時間がいかに尊いかを思い出す。そんなきっかけにもなる世代を越えた新しい切り口の絵本である。

大賞受賞作品 絵本『かいとう あっというま』
絵本『かいとう あっというま』
かいとう あっという
絵本かいとう あっというま
『かいとう あっというま
大賞受賞作品『かいとう あっというま』

あらすじ

楽しい時間があっというまに終わってしまうのはなぜ?それは、「かいとう あっというま」という大泥棒のしわざ。遊園地や誕生会の楽しい時間を「かいとう あっというま」 は、アッというまに盗んでいく。 時間が足りなくて何もできないと言う人たちのため、ある日、偉大な科学者が「あっというま」を捕まえた。時間はたっぷりになり、人々は大喜び。楽しい時間がいつまでも続くようになった時、人々がとった行動とは…。 そして、それを知った「かいとう あっというま」がしたこととは…。

《選評》秋元 康 氏

子どもの頃から不思議に思っていました。楽しい時間はあっというまに過ぎてしまうけれど、勉強とか嫌なことは、なかなか時間が過ぎないのはなぜだろう。そういう大人になっても、だれもがずっと考えていることをテーマに、
ストーリーとしてここまでおもしろく仕上げた塚本さんはすばらしい才能の持ち主だと思います。
「かいとうあっというま」というタイトルも、そして、この絵も構図もすばらしい。
まず、ストーリーや企画を思いついたら、そのストーリーを絵本の規定枚数、あるいは、想定した枚数に割り振りをしなくてはいけないですよね。台割です。さらにそれを、一枚の絵でどのようにストーリーを組み立てていくか。 この映画でいうところのカット割りが非常によくできていました。
今回もいろいろな作品の応募があり、楽しみに全部見ましたが、この作品を読み始めた時点で「大賞作品はこれだな」と思ってしまいました。それくらいクオリティが高くおもしろい作品でした。大好きな作品です。

《選評》茂木 健一郎 氏

今年も本当にすばらしい作品がいっぱい集まりました。
この作品は、脳は、ほとんどの情報はイメージから受けとめているのですが、そのイメージの世界で、よく考えられた情報の伝え方をしています。
このような作品は珍しいと思います。キャラクターもかわいいですし、それと構図が、ちょうど脳に一番いいかたちで物語がストンとはいってくるような構図になっている。これは、まさに芸術ですよね。
作者の塚本さんは脳科学者じゃないと思いますが、脳科学者と同じくらい人間の脳のことをわかっていますね。本当にすばらしい作品でした。

《選評》武田 双雲 氏

これまで感動作品はたくさんありましたが、完成度ということでは、ぼくの中ではこの作品が一番です。
ぼくはアインシュタインが大好きで相対性理論というのがありますが、このストーリーはまさにその世界で、時間とはなにかを考えさせてくれる。最新の科学では、時間というものは三次元の世界では矢印が一方向に向かっていますが、 四次元、五次元の世界では、そもそも時間などというものはあったり、なかったりと般若心経の世界になってくる。
そういう言葉にできない世界をこんなファンタジーに表現できているこの作品は、アインシュタインが生きていたら、絶対喜ぶ絵本だと思います。
人間と時間というテーマをここまでの画力で表現できるというのはすごい事だと思います。あと、本文中「ずっというま」という言葉がでてくるのですが、「あっというま」と「ずっというま」という日本語の使い方もすごく好きです。 「かいとうあっというま」はシリーズ化もできそうで、伸びしろがまだまだありそうですね。こういう作品がbe絵本大賞から生まれるのはすごくうれしく思います。
受賞の塚本さんおめでとうございます。これからも頑張ってください。

出典・引用:be絵本大賞より
http://p-kies.net/be-ehon/2017/yell_01.html

Amazonレビュー高評価4.9 〜Amazon絵本新着ランキング8位 (2018.6.19)〜

★★★★★ 何度も読み返したくなる一冊です

大人から子どもまで楽しめる、とても素敵な絵本です。 色鮮やかなイラストと、流れるようなストーリー展開に夢中になりました。 現実の生活に照らし合わせてみると、またひと味違った意味深さを感じました。 お子さんが小学生、中学生くらいでも充分楽しめる本だと思います。

★★★★★ とにかく絵がカワイイ!

ストーリーも素晴らしいのですが、何よりも絵がカワイイ!!! 3人の娘に読み聞かせていても、「かわいい」、「かわいい」を 連呼しています。 幅広い世代で読めて、何度も読み返したくなる絵本だと思います。

★★★★★ 1日1日を大切にしたいと改めて思った

子供が子供でいられる時間、親が子供といられる時間は限られているんですよね。 当たり前過ぎて忘れがちなことを、おはなしを通して気づかせてくれました。 一人の大人として、親として、 1日1日を大切に過ごしていきたいと思わせてくれました。

★★★★★ さすが絵本大賞を受賞した絵本。おススメです。

絵本大賞を受賞しただけあり、内容も良く、絵も素晴らしく、 読みやすい絵本です。絵はアート感があり、お洒落なので 子供の感性を磨く教育にも適していると思います。 秋元康、茂木健一郎、武田双雲のコメント通り、 買ってよかったと思える絵本です。

★★★★★ 友人へのプレゼントにしたい絵本!

楽しい時間はもちろんだけど、 当たり前のように過ごす毎日はあっというまに過ぎて行ってしまうんですよね。 読み終わったあと、時間を大切にしたいという気持ちと、 今までの時間は大切にしてたかな?という気持ちになりました。 一見おしゃれでかわいい絵本ですが、深いです。 自分自身にはもちろん、友人へのプレゼントにもしたい絵本です。

★★★★★ 子どもだけでなく大人も考えさせられる、
「時間の大切さ」というテーマ

テーマはもちろん、かわいらしい絵、構成、言葉選びなど、 ひとつひとつがとても秀逸です。「なぜ楽しい時間はあっという間に 過ぎ去ってしまうの?」という普遍的なテーマ、そして 「楽しい時間がもし、ずっと続いたら―」。そんなifの世界を、 親子で手軽に楽しみながら考えるきっかけになると思います。

★★★★★ 忙し過ぎる大人が将来後悔しないための絵本

大泥棒あっというまは、忙し過ぎて、家族や親しい人との人生を無駄に している大人のための絵本である。エミリー、マイケル、アン、ジョン等の 可愛らしい子供たちの楽しかったり、つまらなかったりする経験を通して、 大人に時間の大切さを教えている。素晴らしい色使いとオシャレな絵柄。 お誕生会や家族旅行等、無邪気な子供だった頃の感性が蘇ってくる。 時の大切さと共に、ゆっくり人生を楽しもう!と、 教えてくれる哲学的で素敵な絵本である。

★★★★★ プレゼントに贈りたい一冊

どこかヨーロッパ的な色使いと絵柄がかわいくて、 引き込まれました。 楽しい時間を盗む泥棒「あっというま」なんて、 奇想天外な発想と展開もおもしろくて、 誰かにシェアしたくなって、友人の出産祝いにも購入しました。 出産祝いは絵本を選ぶことが多いので、 これ、プレゼントリストに入れます!

【メディア掲載】足立よみうり新聞、足立朝日新聞、J:COMEデイリーニュース、公募ガイド

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